材木屋がはじめた木創りの宿「きこり」オーナーが教える 日本でもっとも新しい温泉地・石和温泉の楽しみ方

最終更新: 2019年12月11日

昭和36年に開湯すると、たちまち旅館や温泉施設が立ち並び、人気の温泉スポットとなった笛吹市の石和温泉。温泉街が誕生してから半世紀、日本全国から訪れるお客様を楽しませてきた華やかな温泉街でしたが、現在では街を歩く人の姿がだいぶまばらになってきました。今回はそんな石和温泉街に華やかな人通りを取り戻そうと地域への働きかけをはじめた旅館「きこり」をご紹介します。



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木創りの宿 きこり


山梨県笛吹市石和にある木創りの旅館。昭和52年より現在の場所で営業を始める。純和風の建築やサムライの甲冑、昔なつかしい日用品などの展示があり、外国人旅行客にも人気。

宿主の山下安廣さんは毎日2回湯に浸かる“石和温泉”好きでもある。


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日本でもっとも新しい温泉街

 笛吹市にある石和温泉街は、開湯昭和36年と日本でもっとも新しい温泉地。昭和の時代に源泉が沸くと、2、3年のうちに宿が立ち並び、温泉街が誕生しました。東京から車で約2時間というアクセスの良さも加わり、あっという間に全国から多くの人が訪れる人気温泉地に。湯質は、アルカリ単純温泉。無色透明で美肌効果も期待できるそうです。


「私はこの温泉が大好きで毎日朝と晩の2回入っていますよ。温泉のおかげで、肌はつるつるです(笑)」と、旅館きこりオーナーの山下安廣さん。実感をもとに湯質の良さを語ります。


 「ここ石和温泉街は日本でもっとも新しい温泉街です。『きこり』をオープンしたのは昭和48年。当時、本当にたくさんのお客様がきてくださり、お客様へ提供できるお部屋をもっと確保しようと昭和52年には今の場所に移設をしました」


 経済的な背景や温泉ブームも後押しし、石和温泉は人気温泉地に。お座敷に芸者を招いて芸能を楽しむこともできる“歓楽街”としての側面も持っていました。


 「温泉歓楽街といった顔をもちながら時代とともに歩んできた石和温泉には、現在も芸能の文化が残っています。しかも、東京や京都の高級旅館のお座敷あそびと比べるとずっと敷居の低いもの。『一見さんお断り』ということもありませんよ。宴会に芸者やその卵を招いて、三味線の演奏や舞踊などのお座敷芸を楽しむことができます」



街全体に観光要素がある街

 

現在、山下さんをはじめ石和温泉観光協会と笛吹市とでタッグを組み、石和温泉を盛り上げるプロジェクトを推進中。なかでも、「武田二十四将の宿」という取り組みは、石和温泉にある24の宿が主役となる企画です。


「武田二十四将の宿」事業の一貫として作成された武田二十四将顔ハメパネル(引用元:石和温泉観光協会HP)

「きっかけはもっと笛吹市や石和温泉の良さをきちんと体験してもらいたいと思ったことです。石和温泉は河口湖と比較すると、安価に宿泊できる施設が多い。富士山の近くやワイナリーのある勝沼エリアで観光を楽しみ、石和へは宿のためだけに足を運ぶという人が目立ちます。安く滞在して、外に出ていかれてしまっては、街への経済効果も期待できません。石和温泉をはじめ笛吹市には観光要素が豊富にある。街全体にあるといっても言い過ぎではないと思っています。だからもっと石和温泉を知ってほしいと思っています」


笛吹市の四季の様子(引用元:笛吹市役所HP)

春は桃の花、夏は桃やぶどうといった果樹、秋は紅葉、そして冬には温泉。そして武田氏の歴史が息づく街である笛吹市。


 「一年中なんでもある街はそう多くないでしょう? 笛吹市は今あるもので十分なんです。大事なのは、それをどう伝えるか。でも実際は発信が上手じゃないんですよね。特に、歴史というのは伝えるのが難しい要素です」


 その歴史を伝える取り組みとして、始まりつつあるのが「武田二十四将の宿」。参加する宿それぞれに武田氏にゆかりのある武将にまつわるコンテンツを用意し、各所をめぐることを促す取り組みです。


「街をめぐり歩けるようにする仕掛けを作りたいと思いました。そして、コンテンツに興味を持ったらここに向かってきてほしい。武将を取り上げている理由は、外国人にもとても評判がいいからです。実際、私たちの宿では甲冑の前で記念撮影をしていかれる方がたくさんいます」



観光拠点と成りうる、「宿」としての役割

 

日本、そして海外に向けて石和温泉の魅力を伝える取り組みを推進する中で、宿泊施設には、果たすべき役割があると山下さんは話します。


「私たちが個人(民間)で笛吹市の良さを発信していくことはとても大切だと思っています。宿は、世界中さまざまな場所から訪れるお客様をお迎えする施設です。交流人口を増やすきっかけになることができると思っています。お客様を実際に呼んで、受け入れることができる。それがお宿の強みですよね」


そして、素晴らしい印象を持ち帰り、石和温泉のファンになってもらうためにもサービスの質にこだわり続けなければいけないことは必須。


 「どうしたら楽しんでもらえるか、喜んでもらえるか。これまでも色々な取り組みをしてきましたし、これからもしていきます。それらは全て、お客様が教えてくれることでもあります」


 「きこり」では、「武田二十四将・高坂弾正の宿」として、将軍と軍議をするように茶やお酒を楽しむ時間を過ごすことができるエンターテイメント性の高いコンセプトルームを設置。訪れる人に喜ばれています。


「きこり」を温泉宿として楽しむのはもちろん、旅の拠点として街を散策すれば、きっと期待以上のものに出会えるでしょう。遊び心もいっぱいの石和温泉街のこれからに、期待!




\きこりに泊まってみよう!/


旅館名:  木創りの宿 きこり

住所:   笛吹市石和町川中島325

電話番号: 055‐263‐5311

URL : https://www.yamashita.gr.jp/mizuho/information/index.html



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