暮らしの入り口へようこそ。食べるという農体験、滞在するという楽しみ方。

最終更新: 2018年6月12日

芦川町は、空が近い山あいの集落。コンビニも自販機もないその地にあるのは、日本の山村の原風景と、訪れる人を歓迎する穏やかな笑顔。「アジガワ・デ・クラッソ」は、4年前芦川町に移住した山本真さんがパートナーと営む農業体験民宿。ここで目にするこの地の日常は、きっとあなたにとっての非日常…。


古民家外にて

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山本 真(やまもと まこと)

東京都生まれ。2014年に芦川町に移住し、2017年7月に築300年の古民家を利用した「アシガワ・デ・クラッソ」をオープン。「地域に目を向けるきっかけをつくりたい」と、芦川町の暮らしを体験できる滞在をデザインしている。


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日本の里山の原風景に出会う。

甲府盆地と富士山のあいだ。


人口が400人に満たない芦川町は、果樹地帯として知られる笛吹市が見せる“別の顔”です。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、そして冬は雪景色。また、初夏には家々の庭にニホンスズランが揺れるスズランの群生地としても知られ、1年を通してこぼれそうなほどたくさんの星がまたたく夜空に出会うこともできるといいます。



古民家裏から見える山村の風景

深い森に抱かれるように、兜造り(かぶとづくり)の民家が点在。農業体験民宿「アジガワ・デ・クラッソ」は、その町の風景にあまりに自然に溶け込んでいて、うっかり通り過ぎてしまいます。


「芦川の自然と暮らしに触れてもらいたいと思いました」と、宿のオーナ・山本真さん。土間や囲炉裏、縁側、タイル張りの風呂場や、梁の低い天井。築300年の古民家をほぼそのまま活用した施設のあちこちには、暮らしの足跡がじわり。「宿泊施設用に改築したのはキッチンのみ」だそうです。


「芦川町へは、知人の紹介で2014年頃に移り住みました。ここで流れる時間はどこか特異的なものがあって、訪れる人をくのんびりさせてしまうんです。一人暮らしのおばあさんが、本当に楽しそうに笑顔で暮らしているというのも、芦川町の特徴だと思います」



芦川町は人口の6割以上が“高齢者”という町。



「この地域(鶯宿・おうしゅく)は一番若い人が40 代だったかな。小学校は全校生徒が6人」。山本さんが伝えるのは限界集落の厳しい現状です。



少子高齢化が急速に進んだ過疎地。しかし、「不便を感じることはあまりない」と山本さんがいうのは、その地域の人の繋がりが暮らしの幸福度を高めているからだと感じられました。



古民家内で取材を受ける支配人の山本さん

食を通した“農体験”。おいしい記憶はいつまでも残る。

外から移り住んだ山本さんだからこそ、その地域の人が当たり前としていることの尊さに気づくことができます。その1つが、食のこと。自家栽培の野菜やハーブ、果物を用いた料理の滋味深い味わいは、決して当たり前ではありません。



山本さんお手製のオードブル

山本さんが用意してくださったお料理には、自家製ベーコンやハムのマリネ、グリルされた旬のお野菜が丁寧に盛り付けられています。


ここでいただく『アシガワ・デ・おごっそう』と名付けられた料理は、オードブルにはじまり、メインプレート、自家製パン、デザートというプチコース仕立て。


「驚きがあるでしょう?暮らしを感じる和の空間で、予期せぬ創作料理。使っている素材はほとんどこの地のものなんですよ。自分たちの畑や庭で収穫したもの、近所のおばあちゃんや集落の人たちからのおすそ分けしていただいたもの。芦川には、半自給自足と交換経済が今も生きています。高級食材に頼らなくても、食卓は十分に豊かになるのです」


例えば「ほうとう」のような郷土料理は、ほとんどどこで食べてもいつも同じ味かもしれません。そこで、地元の味を別の形で提供したいと考えたのが『アシガワ・デ・おごっそう』のはじまりだと言います。


「食事は人の印象に残る。食を通した農体験が、芦川町に興味を持つきっかけになったらいいな…」



だれかの日常は、だれかにとっての非日常。

食事は、デザートまで手作り。


ミントと桃のジェラートにガトーショコラ


「今の季節は、手作りのガトーショコラに、ハウスで取れた早生桃と、うちで採れたミントのジェラートを添えて。ここには、季節の素材がいつもあるというよりも、季節のものしかないですね(笑)」



自生のワイルドストロベリー

食事の評判は高く、山本さん自身、女性の宿泊者の食べっぷりを見て嬉しくなったことがあるそう。



「芦川町の魅力は、一般的な山里の閉塞的なイメージがなく、訪れる人が自然に溶け込めるふところの深さと明るさがあるところ。「いざ収穫体験!」と農業体験の宿泊者が収穫のお手伝いに行った先で、一緒にお茶を飲んで農作物をおすそ分けしていただくような光景が見られることも一つ。来てくれた人を歓迎する文化の象徴だと思います。こうした人との関わりや自然体験を通してより深く地域のことを知り、目を向けるきっかけになっていけばいいですね」



インタビューを受ける支配人の山本さん

あらゆるコト・モノが都会に集約しているけれど、都会では味わえない体験がここにある。ここで味わう“田舎暮らし”は、「楽しく豊かに生活するとはどういうことか」を知るきっかけとなるかもしれません。


コンビニも自販機もないけれど、目的地は芦川町へ。



「アジガワ・デ・クラッソ」は、その土地の暮らしを形にした体験宿。そこでの時間は、新しい選択肢に気づかせてくれる唯一無二の経験となるはずです。



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