「苗から育てるいちごは、子どものような存在」 いちごをより美味しく、可愛らしくする、愛のある農家

最終更新: 2019年12月13日

四季のある日本。


笛吹市も季節ごとの様々な特色が、訪れる多くの人を魅了しています。気候が良く過ごしやすい春から秋は、花見や花火、フルーツ狩り。そして、冬には、スノースポーツ。そして、いちごの存在を忘れてはいけません。


早春の1月。あたたかいハウスの中で大切に栽培されたいちごは赤く色づき、ころんと丸く、見た目にも可愛い。


口にすれば甘酸っぱく、幸せな気持ちが胸に広がる…。


笛吹市のいちごで、一足先の春を感じてみては?


いちご屋・駒澤さん

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駒澤利香(こまざわ りか)


こまざわフルーツファーム代表。毎年1月頃からいちご狩りと直売を本格的にスタート。近所の人のサポートを受けながら、ほとんど女性のみで農園を運営している。「山梨でいちばんのんびりしたいちご農園」と自分の農園を表現する。


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女性主導のいちご農園

駒澤利香さんが代表をつとめる「こまざわフルーツファーム」は、いちごの直売といちご狩りの受け入れを行う、ハウス農園です。


直売店にて新鮮ないちごも販売してます。

「元々は桃畑だったんです。でも、老木になり植え替えが必要になったタイミングで、いちごにしようと方針を変更しました。ハウス桃は寝る暇もないほどに栽培が大変なんです。


そうしていちご農園としてスタートした矢先、『雪害(2015年1月)』です。なんとか家を出てハウスの様子を見に行くと、ハウスは雪で押しつぶされていました。近所の農家さんの状況も同じです。みんな泣いていました。私も目の前が真っ暗になりました」


「どうしようもなかったですね」と続ける駒澤さん。


駒澤さんが農園を引き継いで約7年。周囲の農家さんに手助けいただきながら、“真面目に頑張れば”と続けてきたそうですが、自然相手に営むことがどれほど大変なことかを思い知ったといいます。



同じように育てても、同じ結果にはならない

自然を相手に営むことの難しさを伝えるのは、災害だけではありません。毎年気候は少しずつ違うので、人間が毎年同じように手をかけても、いちごの状態は変わります。


いちごの甘い香りがハウスいっぱいに広がる。

「例えば昨年は、突然花芽がねむってしまい、ちょうど春休みのタイミングで実がとても少なくなってしまったのです。ご予約をいただいているお客様がたくさんいらっしゃったので、なんとかしなければと気を揉みました。


同じように育てても、同じようにかえってこないんですよね。けれど、手をかければかけるほど美味しくなるのがいちごなんです」


実はオールシーズン忙しいんです。と

いちごが美味しく食べられるのは、1月〜5月の間。それが“いちご”という名の由来でもあるのだそう。


「いわゆるシーズンが来たら、私たちは毎日収穫やお客様の対応などに忙しくさせていただきます。けれど実はオフシーズンも大変なんです」


その年の実りのシーズンが過ぎたら、次の年の準備が始まります。


「オフシーズンは肉体労働。いちごを全て抜いて、土を入れ替え、ハウスで苗を育てます。そういった作業を真夏のハウスで行うんです。ハウス内の気温は40度ほどになることも珍しくありません。


冬から春は実り具合を気にかける精神的労働、夏から秋は収穫に向けてさまざまな準備をする肉体労働。そして一年中、天気予報とにらめっこをしています(笑)」


可愛いね」「今日もありがとう」と声をかけて、いちごを愛でる

元々ある木に実をつける桃の一方、いちごは毎年苗から自分たちで育てて栽培するもの。


かわいいいちごの苗たち。

「苗から育てたいちごが白い花を咲かせて、やがて赤い実をつける…。その様子を見ていると『こんなに育った』と感慨深く、可愛いんですよ。赤いいちごの実は、自分たちの子どものようです。いちごの良さって、そういうところもあるのかな。緑、赤、白という配色も素晴らしいですよね。


これからまだまだ赤く、そして更に甘くなります。

ハウス内ではミツバチも飼っています。ミツバチはいちごを円錐型のきれいな形にするために、なくてはならない存在。花粉を運び、受粉させてくれますからね。私たちは花の数を見ながら、ハウス内のミツバチの数を調整しているんです。ミツバチも農園の大事なスタッフ。彼らは寒いのが苦手ですから、巣箱に毛布をかけてあげたり、寿命が尽きてしまったハチは拾って埋めてあげたりしています」


ミツバチも大事なメンバー。


消毒の際にいちごに声をかけたり、毎日ハウスを出る時にはスタッフ皆で「今日もありがとうございました」といちごに一礼したり。こまざわフルーツファームのハウス内は愛情がいっぱい。


幼稚園生をハウスに招待し、そのお礼として園児たちが作ってくれたそう。

「本当に可愛いんです」と駒澤さんは笑顔で話します。


「私は最初何も分からなかったんです。けれど、近所に“師匠”と慕わせていただいている方がいたり、みんなが気にかけてくれていたり。そういう方がいてくださることと、いちごたちの愛らしさがあるから続けていられるんです。


まだまだ栽培のテクニックとしては初心者。けれど、運営の方針として犬もOKにするなど、工夫をして、ちょっとずつ頑張っています。


何より嬉しいのはやはり、愛情をかけて育てたいちごを『美味しかった』と言ってもらえることですね」



いつもいちごたちへの感謝を忘れず、お客様を温かくお出迎え。

この地のいちごがおいしいのは、土地が肥沃だからと教えてくれる駒澤さん。いちご狩りも直売も、年々リピーターが増えているというこまざわフルーツ農園。


桃とぶどうの町として名高い笛吹市のいちご、一度ご賞味あれ。




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